【冤罪者】感想文/俺の正義は俺が決める

折原一の「冤罪者」を読んだよ!
ネタバレ感想










あ~~また折原一に騙されたーーー!!!
騙そうとしてくるからな!気を付けろよ!って思いながら読んでいてもまんまと騙されてしまう。
でもそれが楽しいし醍醐味だしもっと騙して!あたしを!溺れさせて!!と思ってしまう折原マジック…サイコ~~でした。

今回も「何が真実なの?」とジリジリジリジリさせておいて、最後の最後でこの疾走感!
迫り来る魔の手!犯人はなんと小谷!小谷の真の姿は久美子!河原はやはり無罪!しかし!実は河原は他の事件では有罪!極悪人!そして!その極悪人を「たわけ!」の一言とパワーで捩じ伏せる(たぶん)笹岡!!!どんでん返しの連発!!!連発!!!連発!!!HIGHER~~~!!!!(HIGHER GROUND)

あと本作、アウトレイジか?ってくらい全員悪人でしたね!!
いや、悪人ってほどじゃないかもしれないけど、高山元刑事は正義感が行きすぎて犯罪を犯していたし、瀬戸田氏も完全に血迷ったストーカーだったし、五十嵐氏は悪いことはしてないけど亡き婚約者の穴を他の女で埋めてはまた他の女に流されを繰り返してて気持ち悪いし…
言うなれば「みんな自分の正義で動いてるけどみんな気持ち悪い」という最悪な登場人物たちでした。俺の正義は俺が決める!!という力強い意思を感じます。
でもまあ人間の主観なんてそんなものかもしれませんね。

というくそデカ主語でまとめておきます。あー面白かった!